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ROLEX ロレックス チェリーニ タイム 50505

2023/10/24

ロレックス“チェリーニ”

ロレックス チェリーニ タイム 50505

ロレックス チェリーニは、ロレックスのラインナップにおける数少ないドレスウォッチとして知る人ぞ知るモデルであるが“チェリーニ”の歴史は長く、1920年代後半に登場したモデルであり、その名称である“チェリーニ”はイタリア・ルネッサンス期の彫金・彫刻家として知られる「ベンヴェヌート・チェッリーニ」(Benvenuto Cellini)にちなんでおり、画家、金細工師、彫刻家、音楽家。奔放な「自伝」で知られる人物である。

ドレスコレクションであるがゆえに、ロレックスモデルで馴染みの“オイスターケース”は使用せず、薄型の独自ケースを使用しデイトジャストの“フルーテッドベゼル”とオイスターモデルにおけるドームベゼルが組み合わさった「ダブルベゼル」という独自の意匠が取り入れられたデザインであるが、初期のモデルである“チェリーニ プリンス”は“レクタンギュラー”(長方形)であった。

“オイスターケース”が開発されたのは1926年とされており、その後に発表された“チェリーニ プリンス”は非防水の“レクタンギュラー”であり、秒針は当時の主流であったスモールセコンドを使用したこともあって、ラウンドモデルが中心である現在のロレックスデザインと異なる路線を歩んできた訳だが“プリンス”発表以降はラウンドモデルである“ダナオス”“チェリニウム”“チェステロ”“オーキッド”などが発表されているが、オイスターケースと自動巻き機構が確立した後にも“チェリーニ”にあっては非防水ケースと手巻き機構が採用され続けたことは、ドレスウォッチとしてロレックスにおける孤高の存在であるといえる。

ロレックス チェリーニ タイム 50505

チェリーニ の転機

ロレックスは2014年の時計見本市である「バーゼルワールド」で、“チェリーニ”のモデルチェンジを発表し、自動巻きのクロノメーター認定ムーブメントを搭載した“チェリーニ タイム”“チェリーニ デイト”“チェリーニ デュアルタイム”を発表した。

スチールオイスターが主流であるロレックスにおいて“チェリーニ”はゴールドやプラチナの貴金属製の無垢ケースを採用し“チェリーニデイト”では3時位置にサブダイヤルとしポインターデイト機能を搭載し“チェリーニデュアルタイム”ではその名の通り2つのタイムゾーンを6時位置にあるサブダイアルで表記、1から12のアラビア数字が右回りで記載され、8時から10時の位置には小窓があり太陽もしくは月が表示されることにより、昼夜の判別をすることができる。

2014年発表時のモデル以外にも“ムーンフェイズ”“ダナオス”“チェリニウム”などいくつかのモデルが発表されており“ムーンフェイズ”ではメテオライトで表現された“月”をモチーフにしたムーンフェイズを6時位置に配置、“ダナオス”は文字盤に奇数アラビア文字とバーインデックスの交互配置で、ケースにはイエローゴールドやホワイトゴールドを採用する印象的デザイン、“チェリニウム”にあっては、末尾“6”のプラチナケースが採用され、プラチナモデルのみに採用される“アイスブルー文字盤”が印象的であるが、それ以外にもホワイトやブラック、ホワイトシェル文字盤があり、初期モデルに採用された2針で6時位置にスモールセコンドを配置するなど“チェリーニ”モデルのハイエンドとして優雅なデザインとなっている。

ロレックス チェリーニ タイム 50505

チェリーニ タイム

“チェリーニ タイム”の特徴として文字盤は至ってシンプル、ロゴやモデル名称以外に余計な情報の記載は一切なく、ダイヤルはホワイト文字盤のみで、シンプルであるが故に見やすく伝統的なデザインはエレガントさを感じさせるドレスウォッチといえるだろう。
全てのチェリーニモデルに言えることではあるが、バンドストラップはステッチ(縫い目)入り“ヘリ返し”仕立ての アリゲーターストラップ が使用され、ピンバックルはケースと同じ無垢素材を使用している。
革ベルトは使い続け“なめされる”ことで柔らかさと肌に馴染んでの装着感アップと色合いに高級感が増すなどの特徴を持ち、長年使用し続けることでドレスウォッチとしてのフォーマルさも増していくこととなる。

ロレックス チェリーニ タイム 50505

ムーブメントはエクスプローラー 214270 にも搭載されている Cal.3132 が採用され、同ムーブメントは機械式時計の心臓ともいえる“テンプ”を衝撃から守るため、ロレックスが独自に開発し特許を取得した「パラフレックス耐震装置」が採用されており、ドレスウォッチの繊細さも受け入れるムーブメントとなる。

“チェリーニ”がシンプルさにこだわるのは、シンプルであっても至高の品格を感じさせるモデルにしたかったからだろうが、もともと流通量は少なく2023年をもって生産終了となったため、今後は希少モデルとなり需要が高まることが想定され、優雅な高級モデルであって、他者とは異なるロレックスモデルを希望するのであれば、今のうちに着目しておきたい一本といえるだろう。