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BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467

2023/10/12

ブルガリの歴史と時計業界への参入

BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467

ブルガリという名前を聞けば、時計というよりも“ジュエリー”を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。

ブルガリは130年以上の歴史をもち、世界5大ジュエラー (「ブルガリ」「ティファニー」「カルティエ」「ヴァンクリーフ&アーペル」「ハリーウィンストン」) としての地位を確固たるものとしているが、腕時計に関しては1970年から本格参入し、ブルガリの事業の中では現在ジュエリー販売に次ぐ売り上げを確保している状況でもある。

実はブルガリにおける時計の歴史は100年以上におよび、イタリア発祥であることからローマのイマジネーションデザインを細部に施し、時計開発においても1980年には、時計専門会社である「ブルガリ・タイムズ」をスイスに立ちあげ、世界5大ジュエラーとしてデザイン性にこだわるのは当然として、品質への追及から 2000年には時計メーカーである「ジェラルド・ジェンダ」「ダニエル・ロート」を吸収合併し、現在世界5大ジュエラーのなかではトップの時計技術を有しているのはブルガリといえるかもしれない。

BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467時計としてのブルガリ

ベゼルに大きく“BVLGARI”の記載された「ブルガリ・ブルガリ」は、ブルガリの顧客に贈呈品として“BVLGARI ROMA”の刻印をしたことが好評で 1977年に市販モデル化されたモデルであるが、一見して“ブルガリ”を認知させるわかりやすさとスタイリッシュなデザインであり、大胆でトレンドに囚われない時計デザインは賛否両論あれどもブルガリらしさを表現した時計であり、ブルガリファンには一目置かれる存在といえる。

「ジェラルド・ジェンタ」と「ダニエル・ロート」という実力派ブランドを吸収したことで、創業125周年の 2010年には、俗にいう“ウォッチメーカー宣言”を実施し、自社ムーブメント「Cal.BVL 168」を搭載する創業者の名を冠した「ソティリオ・ブルガリ」を発表し、その後も自社ムーブメントを搭載する現在のブルガリ時計の主力である「ソロテンポ」や今回紹介する「フィニッシモ」シリーズへと繋がっていく。

BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467

BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467

この時計の名称である“フェニッシモ”は薄いを意味し“オクト”は八角形を意味する(オクタゴン)言葉であり、デザインは「オーデマピゲ」のロイヤルオークのデザインを手がけた“ジェラルド・ジェンタ”によるもので、2012年にもデザインを依頼し、フィニッシモ以外にも著名な「ブルガリ・ブルガリ」なども“ジェラルド・ジェンタ”のデザインによるものである。

オクト フィニッシモ は八角形の立体的なフォルムが特徴的なモデルであるが、一見するとシンプルに見えるデザインではあるが、実は細部は複雑なデザインとなっており、ケースとベゼルの各面は110もの面により構成されており、光の当たり方により様々な輝きを楽しめるといった工夫がなされ、トップジュエラーの趣向が取り入れられたデザインといえるだろう。

もちろんデザインだけではなく、特筆すべきは“世界一薄い時計”を製造した功績であり、クロノグラフとGMT機能を搭載したうえで、厚さはわずか3.3mmのムーブメントを実現し、ケース厚は8.75mmという世界最薄のクロノグラフとなっている。

BVLGARI ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT 103467

ムーブメントである“Cal.BVL318”はクロノグラフでは、レバー類を幾重にも重ねる必要があるわけだが、それを克服しながらもゼンマイを巻き上げるローターを外縁で回転させることにより厚さを軽減した「ペリフェラルローター」を採用し、持続時間とトルク維持の両面を実現するなど、薄さを克服すべき技術が取り入れられている。

また、GMT機能は3時位置の24時間表記のインダイヤルで表現され、操作は9時位置のプッシュボタンで操作可能であり、3時側のリューズの上下に配置されたプッシュボタンでクロノグラフのスタート・リセットを操作し、プッシュボタンはデザインと調和がとれた八角形ケースのデザインを崩さない工夫は流石といえる。

ブルガリ オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT はジュエリーブランドとしてブルガリの世界観を体現したデザインに加え、世界最薄時計を達成した技術は、有名時計メーカーと比べても遜色のない技術クオリティを達成したといえ、薄型ケースであるが故の軽さと着け心地を、ぜひ体験してもらいたいモデルである。