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ロレックス デイトナ 116500LN 「キング オブ クロノグラフ」

2022/11/08

ロレックス デイトナ 第6世代のスポーツロレックス最上位モデル

ロレックス デイトナ 116500LN

ロレックス デイトナといえばクロノグラフ時計の頂点として、一見しただけでそれとわかる存在感があり、人気も知名度もロレックス スポーツモデルの代表格といえるだろうが、2016年に発売された現行モデル 116500LN の最大の特徴は、セラミックをベースにロレックスが開発・特許取得した独自素材の「セラクロムベゼル」であろう。

「セラクロムベゼル」は2005年にGMTマスターII 116718LN で初登場し、いくつかのロレックス スポーツモデルで採用されてきたベゼルであるが、デイトナには2011年に発表された 116515LN(エバーローズゴールド)に初搭載され、デイトナモデル50周年記念モデルである 116506 にも搭載されている。

「セラクロムベゼル」の特徴として材質の性質上、傷がつきずらく、耐腐食・耐紫外線・経年劣化に強いという特徴があるが、プラスティックと似た材質であるセラミックの特性上“安っぽさ”が出てしまうきらいがあるが、ロレックスの独自技術によってプラチナコーティングが施され、広めのサファイアクリスタルガラスとも相まって、独特の光沢と高級感を演出しているのは流石である。

ちなみにこの「セラクロムベゼル」だけで、生産時間が40時間かかるとの情報もあり、デイトナモデルの生産が少なく、正規店購入が実質的に不可能である理由もうなずける。

116500LN からリファレンスにアルファベットが付くようになったが、ロレックスはスイスに拠点を構えておりフランス語が使用されてることからフランス語表記の略称記載となっており、“LN”は“Lunette Noir”のアルファベットであり“Lunette”は本来“半円”や“三日月”“眼鏡”などの円形を表す言葉であるがここでは“ベゼル”として“Noir”は“黒”であることから 116500 ベゼル黒 という意味となる。

ロレックス デイトナ 116500LN では、文字盤のラインナップは黒と白の2種類となり、従来モデルであった 116520 や 16520 では黒文字盤が人気であったが本モデルでは白文字盤が当初人気を集めていた。

ロレックス デイトナ 116500LN

理由としては本モデルから採用された黒い「セラクロムベゼル」と白文字盤、インダイヤルにも黒が採用されたことから、海外でも人気のある俗にいう「パンダ」モデルとしてメリハリのある風貌に仕上がり、マイナーチェンジされた12時位置のダイヤルプリントの「アプライド」仕様により高級感と立体感が増したことが理由かもしれない。

ロレックス従来のスポーツモデルにあっては、白文字盤が人気となるケースは多く、一例をあげれエクスプローラーII(16570)も黒と白2タイプの文字盤が採用されており、白文字盤の方が実市場価格でも10%ほど価格が高い傾向が見られ、今回の 116500LNでも発売当初から白文字盤が人気であり価格にも差が見られたものの、当店の公式 Twitter で人気アンケートを実施したところ、なぜか 白文字盤40% 黒文字盤60% という結果となっており、黒文字盤にあっても今後の価格動向に着目すべきといえるかもしれない。

ロレックス デイトナ 116500LN

ムーブメントは、第5世代のデイトナ 116520 で達成した“完全自社製ムーブメント” Cal.4130 を搭載しており、116500はムーブメントが同一であるため、ケース厚や重量に大きな違いないものの、第4世代のデイトナ 16520 までは「ゼニス」の“エルプリメロ”をベースにしたCal.4030が搭載されており、“エルプリメロ”は毎時36,000振動(1秒間に10振動)の「ハイビート」といわれるムーブメントで、振動数が早ければ早いほど高精度となるわけだが、機構が複雑になるがゆえ製造工程の問題から量産化には向かず、ケースもやや肉厚になってしまう欠点があった。

完全自社製ムーブメントである次世代の Cal.4130 にあっては、クロノグラフ機能に関わるパーツを約60%削減し、振動数を28,800振動/時(1秒間に8振動)に落としたうえで、パワーリザーブを従来の54時間から約72時間と大幅に延長することに成功し、現在のロレックスムーブメントの主流となっている「パラクロムヒゲゼンマイ」を初めて採用し、耐磁性を高めたうえでムーブメントの小型化を達成し、結果的にケースのスリム化にも成功している。

ロレックス スポーツモデルの最高峰であり、正規店で購入することがもはや困難な同モデルであるからこそ相場は高騰傾向であり、発売から約6年が経過しているが品薄傾向は続いている。

2020年10月時点では280万円前後だった本モデルも、ロレックス全般の値上がりを見せた2022年2月では550万円前後と90%近く値上がりしていることからもわかる通り、人気は急激でうなぎのぼりであり、ひと月単位での市場出現率は100本ほどでそのうちの90%が同月内で売買されていることがその人気の証明となるであろう。

先にも記したが、最近の気になる傾向として黒文字盤と白文字盤では、白文字盤はそれなりの人気で値上が幅に気になる点は見られないが、黒文字盤の価格上げ幅が白文字盤の倍近い比率になっていることから、黒文字盤に人気と注目が集まっていることも考えられる。

黒文字盤でも白文字盤でも、機会があれば一度貴方の腕に着けてみてほしい。

クロノグラフの頂点といえる人気と知名度を誇り、一見すればそれとわかる存在感はまさに「キング オブ クロノグラフ」といえる本モデル。

自分の腕に装着されたその存在感は圧倒的であり、きっと貴方にワンランク上の充実感を与えてくれることだろう。